2017年1月18日

朝の珈琲


これは朝の1杯目の珈琲なんですが、店を開けて一人目のお客さんのオーダーを作る時は、かなり緊張します。何日たっても変わりません。もし手足が動かなくなってたらとか、救いようのないくらい味音痴になってたらとか、このお客さんがこの建物に宿る神様だったらどうしようとか、冷静に考えれば馬鹿ちゃうかと思うくらいの妙な不安に襲われたりしてます。だから毎日、最初のお客さんにはひとしお感謝してしまいます。バラバラに動きそうな体の一部一部が、おかげでやっとひとつに繋がるからです。
ありがとうございます。とか、お待たせしました。とか、声を出すことも大事なことだと思います。声に出して、外に伝えるだけじゃなく、自分に対して、内にも伝え、確認しているんだと思います。
教えてもらってもそれが身につかないのは、それによって失敗したり困ったり辛かったりしたことがなかったからやと知りました。困ったり悩んだりして始めて、それを超えたいと考えるんだと思います。だから、付かず離れず手を出さず、見守る人が周りにいてくれると幸せなことだと思います。