2016年12月26日

休日、父親69歳


父親が誕生日だった。69歳になった。
顔面神経麻痺みたいのものを患って、顔の半分が少し引きつっていた。今でも現場に立って仕事をしている彼の、苦労や覚悟はいかほどだろう。
プレゼントにライトを贈った。もう父親が変わることなんて誰も望んでいない。灯台のように、ただ在るだけで灯りを放ち、それを頼りに荒波を航海する船があるように、もうすでに69年も生きてやってきたことが、何をせずとも灯りになって周りを照らしているから、少しは力を抜いてほしい。そんなことを思って、ライトに決めた。灯台のような。
問題は、彼が力を抜けないのは、心配をかけている僕らのせいかもしれないということだ。

ごめん。いつもありがとう。変わらなきゃならないのは、僕らだ。