2016年8月25日

攪拌

内を固めることに集中してきた。そりゃそうだ、傷つきやすくて脆いとわかっていたから。まだ世間を知らない。商売を知らない。そんなひ弱な僕らが自身を守るためには、閉鎖的になる必要があった。


やれ三年目、カウンターに座る常連さんたちはこんなことをよく言うようになった。「もっと外に行きなさい。」「今しかできないことをしなさい。」「何を経験するかが自分の将来を作るんだから。」彼らはたぶん僕の分身のようなもんだ。耳が痛いけど、痛いのは心に届くことやから痛むんや。聞くのしんどいけど、ものすごい大事なことを言われとる気がする。


チョコみたいに既に煮詰まった色合いも、手をかければさらに色濃く艶やかになる。自分の心が動くものに、今まで以上に素直で在ろうと、なんとなく思った。この店を、もっと内側からも、外側からも成長させていけるように。苦しむかもしれないけど、楽しいかもしれないから、少しずつ。