2016年5月22日

反省と感謝

豆と自分には厳しく、猫に優しく、と誓ったじゃないか。楽な方に流れてもこの店も自分も育たない。今日はまた反省が多い。


ミニチーズケーキの仕込み。仕込めば仕込むほど、また仕込みたいと思う不思議なものだ。焼き上がりのテカリがきれいだなといつも思う。


あれほどに冷やされて固かったものが、時間のエネルギーをかければ、柔らかくトロッとなる。その過程はまるで自分の頑な心をほぐすことと似ている。


いつも来てくれるお客さんが少しでも売り上げの足しになればと、珈琲券を買ってくれた。いつも来てくれることだけで嬉しいのに、ありがたさが積もる。もう、100枚くらいあげたくなる。もっと美味しく新鮮なブレンドを、一杯一杯心で淹れよう。身が引き締まる。


たけのこご飯をいただいた。手作りの美味しさはなんかもう、心が癒される。
こうやって珈琲券を買ってくれたり、差し入れてくれたりするのは、いつも年上の先輩たちで、この店を見守って支えてくれていると感じる。等身大でしかやれない僕らの不器用さをわかって、伴走してくれてるような感じがする。
将来どんだけ呆けたとしても、こんな日々を忘れたくない。そんな彼らの日常に馴染めるような喫茶店に、やっぱりなりたい。


ところで、看板娘をこんな笑顔にさせられるのは、いつもお客さんたちだなとつくづく思います。会えたり、話ができたり、それだけでなんか嬉しそうで。なかなか露骨に喜ばないからわかりにくいんですけど、僕にはなんとなくわかります。厨房に戻ってくるとニターッとしています。
ありがとうございます。