2016年5月31日

今日のランチ


今日のランチ。
最近になって、マニアックな数人のお客さんたちが「8種か9種の野菜が入っている」や「ランチで16種の素がある」と、言ってくれるようになった。ほんまにそんなに入っとるんかと作っとる本人が疑ったりして。
でも、もし頻繁にこの店にランチに来てくれたとしても、偏りが生じないことはできないけど、でき得る限り偏りなくバランスがとれるよう、彩りや健康を考えていきたいと思う。それにはオープンから力を入れてきたから、なんかそのマニアックな会話が僕にはキラキラ聴こえてきて嬉しいです。ただ、なかなかマニアックですよ。いつもありがとうございます。

ウェットな鳩


看板娘「なぁ。」

店主「ん?」

看板娘「全身がさ、ウェットな鳩ってたまにおるやん。」

店主「ん?」

看板娘「鳩の中にさ、たまに全身がウェットな鳩おるやんか。」

店主「え。うん。おるなぁ。」

看板娘「あれって、どういう状況なんやろう。」

店主「……。」

ねぇ皆さん、どうゆう状況なんでしょうか。一匹だけウェットな鳩に、一体何があったんでしょうか。そしてこの突然降ってきた大喜利のようなテーマに、どう向かえばいいんでしょうか。

でも、こんな他愛もない会話が、結構心をほぐしてもくれたりもするんです。

6月の営業日のご案内



いつもご愛顧いただきありがとうございます。珈琲処ばうむ、6月の営業日のご案内です。
6月は定休の月曜、隔週の日曜休み以外、通常通り営業いたしますが、26日の日曜日のみ、レンタルスペースばうむ3階のみの営業とさせてもらいますのでよろしくお願いいたします。



6月は水無月、水の無い月というのは俗説で、本来は「水の月」という意味らしいです。
これから来るだろう恐ろしい夏、いえいえ、暑い夏のために、たっぷりと水分を蓄えないと自然も我々もやってゆけないのかもしれません。
紫陽花が見頃を迎えます。かたつむりもみみずも土の中から出てきます。新芽も相当に顔を出しています。溢れ出る生命力の支えとなるこの月は、ぐっとこらえるようなところもあって、どこか儚く寂しげで上を向くのもやっとかもしれませんが、これが何かの前提になっていることを信じて、しっかりこらえようと思います。「誠実なだけじゃ商売はやってゆけんよ」と言われたって、相変わらずマイペースに見えるこの店も、まるで万年水無月のようですが、これでも常に葛藤しています。でも、失敗することは怖いけれど、失敗しないために店をやっているわけでもないから。1日1日を大切にお客さんに沿い、店を育て、自分を育て、進んでゆこうと思います。物理的な制約はいろいろあるけれど、心はどこまでも自由で在りたいと思っています。
いつもありがとうございます。この店を育ててくれているのは、皆さんだと心から感謝しています。

6月も珈琲処ばうむを よろしくお願いいたします。

猿人より


おはようございます。本日もランチやっとります。
朝からスコーンも焼きたてでホックホクです。


「昨日、テレビで猿人がいるとやっていたよ」と朝から看板娘の濃い話で厨房は持ちきりです。猿人なんてここにもいるじゃないか。

ところでブロッコリーが高いです。でもブロッコリーは栄養が高いのでサラダには入れたい。最近肌寒かったり暑かったり、こんなんじゃ体崩しませんか。限られた時間に食べれるものは、できるだけ質の良いものを入れてパワーにしたい。今日は旬のアスパラもみずみずしいピーマンもランチで食べてください。

それでは。猿人より。こら誰が小猿や。

2016年5月30日

じいちゃんと彫刻


いつものようにじいちゃんがやってきて、


自分で彫刻した観音さんの顔を、カウンターに並べて、
「むずかしいんやこれ。」
といって、


何も注文せずに帰っていった。

いろいろ言いたいことあるけど、一つだけ言うわ。完成度がすごすぎるわじいちゃん。

クロックムッシュ


クロックムッシュ、デビューして間もないのになかなかの人気者です。


タランティーノ

土が新しくなって植え替えを終え、鉢が一回り大きくなったパキラとウンベラータ。土壌が変わるとゆうことは相当な変化で、一度は枯れかけたように見えて、この数日間は目が離せなかった。もうダメなのかなと思わせるほどに。今日になってやっと緑の艶が戻りはじめ、新芽をいくつか見つけた。彼らを見とると、死んだように止まる日々も、芽吹くための活動だったんだと思える。人間も同じなんだろうか。動けて健康であることが良しとされとるけど、動けなくて不健康な日々がそれを支えてくれとる。ダラーッとペトーンッと過ごしとる休日の自分を思い出した。昔、父や母がそのような日を過ごしていたことも思い出した。




チーズケーキを2日連続で仕込む。グラタンも仕込んだ。そんな仕込みが続くと、無口になる。お客さんともうまく話せなくなる。なんでやろう。でも、無口になっとるときほどいろんなことが中を巡っとるのはわかる。言葉にはまだならないイメージの端くれのようなものが浮かんでは消えたりくっついたりして、昔も今も、天使も悪魔もごちゃ混ぜになっとる気がする。だから今話しかけられると、うまくは話せんけど天使的にも悪魔的にもなれるんかもしらん。


仕込みを終えて店を片付けていると急に看板娘が
「しゃべりタランティーノ!」
と僕に向かって言った。
しゃべりタランティーノ、いただきました。反応できないし、驚きが止まらない。無口な今日に物足りなさを感じたのかい、タランティーノ。

2016年5月28日

胸を張れるように

わからんことをわかっていると言えるくらい心が荒んでいやしないか心配やったけど、わからないし知らないと、今の僕ははっきり言った。もうほんまに、わからんことだらけやんか。


ハワイコナの農場に行ったことがあるとゆう年配のお客さんから、行ったことないならオーナーに連れてってもらえ。と言われ、何も言えなくなった。弱いな。店主は自分です、といつか胸を張れるだろうか。なんも言わずとも、いつか店主に見えるようになるだろうか。

満月のように丸く焼けたチーズケーキを見とると、自分も少し丸くなったような気がした。

28(土),29(日)営業しています!


28日の土曜日、29日の日曜日は共に営業しております。
憩いの時間はぜひ当店にお越しください。いつもありがとうございます。


昨日売り切れた珈琲ジェリーも、昨晩仕込みましたので、本日はあります。
元町商店街はなんだろうか賑やかですよ。


そして本日も砂糖はさらさらです。

2016年5月27日

おっきいぜ


斉田さん家の玉ねぎ。
「小さいですけど。」
って、小さくないぜ。おっきいぜ。いろんな意味で斉田さんはいつもおっきいんだぜ。

誰や今後ろで「おまえはちっさいぜ」って言ったん。誰やもう。誰やねん。

玉ねぎになりたい


ん、おい、君はちゃう。そこおったら明日になったら玉ねぎなるで。
このやんちゃな柑橘の名称をご存知ですか。瀬戸内はるかと言います。ん?誰て?いや、これ、瀬戸内産のはるかとゆう柑橘でね。最近ばうむでよく「甘い!」と騒がれているみかんのことですよ。

羽根休めばうむ


最近三階のレンタルスペースを利用してくれることが、少しずつでてきてありがたい。ランチも一緒に予約して食べてくれる方もいて、そうゆう日はいつも以上に気分が高揚して仕込みに力が入っとる。今日だって芋を蒸しすぎた。わかりやすい人間になったもんだ、もう少し冷静にかっこよくやれんもんかい。


今でもオープン前は緊張する。今日はどんな1日になるんやろう、お客さん来てくれるだろうか、何ができるだろうか、不安と期待で緊張する。社会にいればいつも自分の力を思い知らされるから、ここで少しでも羽根を休めてもらえるように。

2016年5月25日

サイフォン式紅茶


この店の珈琲はサイフォン式で淹れていますが、紅茶もサイフォン式で淹れています。サイフォン紅茶は湯温を高温に管理しやすいので、深みのある風味と切れ味のよい苦味が特徴です。茶葉はアッサム、ウバ、ダージリン、アールグレイと、質の良い4種の茶葉を用意していますので、ぜひ飲んでみてください。
ちなみに緊張しいなんであまり勧めたくはないんですが、サイフォンで茶葉が膨らむ所が見たければ、カウンターに座ってくれるとその一部始終が見れます。良ければ座ってみてください。

ミニチーズケーキ焼けた


ミニチーズケーキはサクッとする食感が好きです。素朴な味わいです。

本日のランチ



ガランとした店内で


外に出てこの店を見てぼーっと見てた。立ち上がって、しゃがんで。以前よすがにしていたものも、今になって古く、まとまりもなく感じてくる。一体この店は何がしたいんだろう。お客さんはまずこの店の前に立って何を感じるんだろう。


思いつくままペンを走らせる。壊すこと、変化することで、なくなるものがあるとすれば、そこまでのものなのだろう。捨てて捨てても、残っているものが、わずかでもきっと在るはずだ。お客さんとやりとりしてきたことが頭を巡る。


やってみればいいよと、優しく厳しい声がする。僕らは弱く脆い。でも僕らはしなやかで強く在りたい。

2016年5月24日

ランチやります。


おはようございます。
今日も暑いですね。ランチやります。
ぜひいらしてください。

2016年5月22日

22(日)、お休み。


本日22日の日曜日はお休みをいただきます。
次の営業は、定休月曜をはさんで、24日の火曜の朝11時からです。
よろしくおねがいします。
いつもありがとうございます。


反省と感謝

豆と自分には厳しく、猫に優しく、と誓ったじゃないか。楽な方に流れてもこの店も自分も育たない。今日はまた反省が多い。


ミニチーズケーキの仕込み。仕込めば仕込むほど、また仕込みたいと思う不思議なものだ。焼き上がりのテカリがきれいだなといつも思う。


あれほどに冷やされて固かったものが、時間のエネルギーをかければ、柔らかくトロッとなる。その過程はまるで自分の頑な心をほぐすことと似ている。


いつも来てくれるお客さんが少しでも売り上げの足しになればと、珈琲券を買ってくれた。いつも来てくれることだけで嬉しいのに、ありがたさが積もる。もう、100枚くらいあげたくなる。もっと美味しく新鮮なブレンドを、一杯一杯心で淹れよう。身が引き締まる。


たけのこご飯をいただいた。手作りの美味しさはなんかもう、心が癒される。
こうやって珈琲券を買ってくれたり、差し入れてくれたりするのは、いつも年上の先輩たちで、この店を見守って支えてくれていると感じる。等身大でしかやれない僕らの不器用さをわかって、伴走してくれてるような感じがする。
将来どんだけ呆けたとしても、こんな日々を忘れたくない。そんな彼らの日常に馴染めるような喫茶店に、やっぱりなりたい。


ところで、看板娘をこんな笑顔にさせられるのは、いつもお客さんたちだなとつくづく思います。会えたり、話ができたり、それだけでなんか嬉しそうで。なかなか露骨に喜ばないからわかりにくいんですけど、僕にはなんとなくわかります。厨房に戻ってくるとニターッとしています。
ありがとうございます。

2016年5月21日

21日(土)、営業!


朝から中華街は良くも悪くもやかましいです。朝から同じように頑張る人たちがそばにいることが、励みになります。
本日21日の土曜日は営業しています。明日22日の日曜日はお休みをいただきます。
本日、憩いの時間が合いましたらぜひいらしてください。美味しい珈琲、紅茶を淹れられるよう努めます。スコーンは最近また、間違いなく美味しくなっています。

いつもありがとうございます。みなさん元気ですか。


看板娘は半袖になりました。夏だね〜。


スコーンはもうパンパンです。おいしそうに焼けました。今からばうむブレンドを作ります。

店主の徒然日記

うまく会話できない日が続く。言葉が出てこない。ガタガタの朝から少しずつリズムができていく毎日。それなりになってきたなと思える頃には、その一日も終わる。

アルツハイマーが進んで施設に入っているばあちゃんが、薬を多く飲まされていたことがわかった。それを見つけた母は、婆ちゃんのことを思って眠れない夜を過ごしている。爺ちゃんのことが心配になって電話したら、ワシは大丈夫や、と言うけど、少し体調を崩している。
仕方ない。施設側にどんな事情があるか知らないけど、介護を任せたのは僕らなんだ。母は婆ちゃんの施設を変えようと前向きに動き出した。


婆ちゃんにもう一度ランチを食べてもらいたいな。それはもう叶わんことだろうか。婆ちゃんが大好きな珈琲を淹れる仕事をしとるんだよ、なんてでき過ぎた話やね。

これでいいんだろうか。これでいいわけない。これでいいんだ。僕らは不安になりながら、それでも決めたことを信じてギリギリの日を紡いでいく。人間は長生きするようになった。もう自分はいつ死んでもいいように今を生きていたいと正直思う。「順番だけは違えたらあかんよ。」と背中をさすって言ってたいつかの母を思い出した。

2016年5月19日

ランチ


今日はランチが忙しかった。手が遅いから待たせてしまって。申し訳ない。「サラダこんな色々入ってて大丈夫なんですか?」とお客さんに心配されとる。来てくれることが嬉しくて、それがサラダに表れやすいんです。


待ってもらってる分、しっかりと丁寧に作らせてもらいます。そして待たせないように、手が早くなるよう、努力してゆきます。

明日金曜日もランチやります。

2016年5月18日

ジェジェジェリー


ジェリーが美味しい季節になりました。この店は、ある程度のものがいちいち自家製ですが、珈琲ジェリーも自家製でサイフォンで抽出しています。早く作ることも、べらぼうに美味しく作ることもできないので、手間と心をこめて丁寧に作っています。ぜひ食べてみてください。
キリッと苦味のある大人の珈琲ジェリー、アイスやフレッシュとともにお好みでまろやかにしてお召し上がりください。

2016年5月17日

店主の徒然日記

2年前、オープン前の内装工事で、トイレまでやるお金が足りないと言われて、どうしようもなく悩んでいたら、看板娘のお父さんお母さんがお祝いだと新しいトイレを入れてくれた。だからトイレはこの店で一番きれいな場所だ。看板娘は1日に幾度かトイレを掃除しに行ってくれる。

今はインターネットがあるから、家にいながらにしてお金さえあれば欲しいものを早く手にできるかもしれない。でも、僕らの姿勢になってるのは、手にできるまでの過程で起こる苦労や感謝なのかもしれない。


店を始めて、物の大切さを感じるようになった。在るものは使いたい。在るもので工夫もしたい。在るものに感謝したい。


店なんて大きいものを始めてしまって、自分の身の丈がわからなくなってしまうかと思ったけど、反対にその身の丈が突きつけられて自分が彫られてゆく。
できないことの方があたりまえに多くがあって、それを助けてもらって成り立っている。全体と関わりのない個なんて、きっとないんだ。


今日作ったオムレツのうちの一つは、形が悪くなった。申し訳ないなと思う。でも、それはギリギリまでトロトロにできたからで。申し訳ないんだけど、嬉しくもあった。両方うまくできない自分がもどかしいけど、たぶんここにいつも来てくれてるお客さんはそうゆうことの何かをわかってくれてるように思う。店とともに成長してゆこうとしとる僕らを。
感謝しています。

2016年5月16日

珈琲チケットあります


お客さん「珈琲チケットってあるんですか?」

看板娘「……ありますよ。ね?」

店主「……ありますよ。」

せっかく聞いてくれとるのにこの「……」が少しホラーに感じる。でも違うんですすんません。この「……」に声をつけるとすると、「珈琲チケットのこと聞いてくれるなんて、まじか。」とゆう喜びが含まれているんですよ。聞いてくれるだけで、光が当たるみたいで嬉しくて。
デザインすること、靴磨くことは店主が好きで、店のあらゆるものを好き勝手にデザインして作っては喜んでいます。珈琲チケットも自分で作って気に入って財布に入れとります。

ちなみにもし買うとすれば、10枚で5000円で、1杯が無料でつきます。ブレンド珈琲かブレンド紅茶でおねがいします。