2016年4月12日

不思議な飲み物


実家の庭先に鮮やかに咲き立つチューリップがあって、見とれた。
こうゆう時、自分を忘れられる。自分の力に集中し、頭を使い、事をこなさなきゃならん社会をいきる一方で、自分が自分であることは時に重たくもなる。他のものに融けてしまいたかったり、ただの点になったり、あらゆる考え事から離れたくもなる。
きっとそれでいいんだ。


閉店後に珈琲を淹れるのが日課になった。今日この店で起きた出来事が溶け出したように、苦くも甘くもなるから。珈琲よ、きみは不思議な飲み物だよ。