2016年4月7日

浮かんで消える


降ったり止んだりの雨。バケツをひっくり返したくらい降ったと思ったら、シレーッと降るのを止めたりしとる。それが気まぐれで悪戯に見える。逆にまっすぐ表現できることが羨ましくもある。


昨日ベランダに出して日光浴したウンベラータが少し元気になってホッとした。枯れてきたんじゃなくて、新芽を咲かせるために、古い葉を落とそうとしていたとわかってきた。やっぱり植物にも人物にも、日の光が必要だ。古い葉をしっかり落せるだけの雨が、今も降り続けてる。


見なさい、向き合いなさい、それが良いことだ。と思ってきたけど、見ないで向き合わなかったから生きてこられたこともある。向き合えば、この命が耐えきれないと思うなら、自分をしっかり守るしかない。人は弱くはない。でも、強くもなかった。


生チョコを切り分ける。雨の翳りが僕を内へと向かわせている。浮かんでは消えてゆく思いの数々とともに。