2014年10月18日

バンダーナ

迷いが素直に味に出る。それが珈琲な気がしてる。常連さんのことを一人一人思い浮かべて、そこに必要な味や場を考える。出すぎても引きすぎても違うんだろう。その塩梅が、できなくても向き合っていたい。
父親と母親がカウンターに並んで座ってる。並んで座って軽く口喧嘩しよる。微笑ましいんだか、恥ずかしいんだか。母のそれも、父のそれも、自分の一部としてある。もうたとえ一人でいても一人じゃないことの意味を感じられる年になったんだろうか。
自立することには苦しさがある。痛みもある。それでも、自立することには喜びがある。自分のまま届くことだから。だから親の元とか、居心地のいい場を、巣立とうとするんだとおもう。
僕らにつかず離れずいてくれる応援してくれている人がいるように、僕らの店も誰かのそれであれるように。この店が一つの憩いの港になり、また船を漕ぎ出す力を蓄えられる場であるように。
なんて理想を語ってるんだ。皆に会えた今日だから、気分が高揚してるんだと思う。


このスマイルがないと、当店は保てません。このバンダナが懐かしいらしく、お母さんのお弁当が嬉しくて、笑っています。
今日は色々とありがとうございました。言葉じゃ伝えきれなくて、もどかしいです。